もしも自分がブラック・ジャックだったら
少し前格安で秋に購入した原付きが壊れた。出張修理の方に電話して聞いたら、治すより中古で違うのを買うほうが安くすむ、と勧められた。正直そうしようかと思った。でもなんだろう「諦めて新しく買う」といことが「諦めてしまえばいい」と“病気も治すより諦めてしまえ”と容易に言われたような気がしてムキになった。絶対治してやる。治らなくても、できることは全部やってると。どんな少年漫画だって言われそうだけど、本当にそんな気持ちだった。現代はネットで情報収集もできるし、部品もネットで買えてしまう。それを活用した。やれる手を全部やって、これでだめだったら諦めよう。とめがねレンチを回した。家を出る時間15分前だった。
治った。治した。すごいでしょう。
原付初心者女子、意地で電話かけまくりネットサーフィンしまくりそして徹夜して無事に治すことができた。
集合住宅のコンセント借りて、ゴミ置き場に原付き倒して、オイルまみれになりながら、指先からは血がたらしながら、
通り過ぎる小学生集団に初日は「ばいくこわれてるー!!!!うわー!!」と指さされて笑われてましたが、毎日格闘していたら「おねーちゃん!ばいくなったー??」と熱意が伝わったのか興味が湧いたのか急に補佐してくれたりしました。
治ったときに、ああ、大丈夫。
そうか、自分の病気もこうやってなにができるかを考えていけばきっと、完治はできなくても、動くことはできるようになる。普通にはいかなくても普通に限りなく近くなれる。という言葉がやっと体に染み込んだ。
それまで一緒に走っていこう。わたしのmy格安レッツちゃん。旅路は長い。